井上勇商店公式サイト
北風が吹く時期になるとからすみづくりが始まります。天草近海で取れたボラのみを使用、塩にもこだわり、先代から受け継がれてきた昔ながらの製法を守りながらも現代人の嗜好に合わせた微妙な塩加減を模索し新しい美味しさを追求しています。
からすみ作りは原料の新鮮さが極めて重要です。特に原料のボラは悪しが早くいち早く加工しなければ美味しいからすみは出来ません。当社の加工場は牛深港のすぐ側にある為、水揚げ後すぐ加工することができます。
天草近海でとれたボラを使用、漬けに使う塩も天草の中でもサンゴが生息する最も美しいエリアから作られた塩を積極的に使用しています。ただ、牛深の塩はミネラル分が強く、塩漬けするのには塩分濃度が足りず、塩分濃度調節の為九州他県の塩も使用しています。しかしながら井上勇商店のからすみの原料は九州産の素材のみ使用しています。
卵のとり出しから塩漬け、塩抜き、天日干し、仕上げまで約1ヶ月全て手作業で行っています。塩の入り具合や、干し具合などの判断は熟練の職人のみが行い、天候や風を見ながら自然の恵みと職人の真心で作られるからすみ作りは、時を超えて現在へと受け継がれています。
近年では環境の変化からボラが水揚げされず、からすみを作れない年もあります。限られた資源を大切に環境負荷を減らすべく、卵をとり出したボラの身は粉砕し飼料や肥料として自然へと循環させています。その他にも缶詰などの加工食品としてアップサイクル 出来ないか地元の業者と共に挑戦しています。からすみづくりを通して、未来の魚食文化をソウゾウしています。
細切りにしたさつまいもを粉チーズとマヨネーズで和え